共有持分の買取請求とは、ほかの共有者に持分の売買を求め、共有状態の解消や名義の一本化を目指す手続きのことです。
この記事では、買取価格の相場や手続きの流れ、共有持分買取のメリットを解説します。
Q1: 共有持分の買取請求とは?
共有持分の買取請求とは、共有不動産について、ほかの共有者に持分の売買を求め、共有状態の解消や名義の一本化を目指す手続きです。
共有持分の買取請求の基本
共有不動産とは、1つの不動産を複数人で所有する状態を指します。
相続した実家や土地が、共有名義のまま残る例は少なくありません。
ただし、共有名義の不動産には、権利関係が複雑になりやすいという側面があります。
売却や大規模な修繕、活用方法の見直しでは、共有者同士の意見調整が必要です。
考えがそろわなければ、手続きが進まない場合もあるでしょう。
共有持分の買取請求は、そのような共有関係を解消するための手段です。
【共有持分の買取請求6ステップ】
1.共有者同士で話し合う
2.価格・支払方法・引渡し時期などの条件を決める
3.条件に合意できた場合は、持分売買契約を結ぶ
4.契約後、持分移転登記を行い、名義変更を進める
5.合意できない場合は、共有物分割請求訴訟を検討する
6.裁判所の判断を受けながら、共有状態の解消を目指す
Q2: 共有持分の買取相場はいくらですか?
共有持分の買取相場は、不動産全体の市場価格に持分割合を掛けた金額を基準に考えます。
ただし、実際の買取価格は、そのままの水準ではなく、一定の調整(3〜6割ほど)が入ることが多く見られます。
共有持分の買取相場の考え方
共有持分の価格は、まず不動産全体の市場価格を出したうえで、持分割合を掛けて算出するのが基本です。
ただし、共有持分の取得だけでは不動産全体を自由に使用・収益化できないという制約があるため、算出金額の3〜6割前後が実際の価格の目安となります。
不動産全体の市場価格×持分割合×0.3~0.6=共有持分の価格
また、立地のよい物件や収益性のある物件の場合、市場価格が高く見積もられる可能性があります。
反対に、共有者が多いケースや関係が悪いケース、ほかの共有者が居住しているケースでは、買い手の負担が重くなるため価格は下がりやすいでしょう。
共有持分の買取価格には幅があります。相場を知りたいときは、複数の業者に査定を依頼し、価格差と理由を見比べながら判断しましょう。
Q3: 共有持分は誰に買い取ってもらうのが現実的ですか?
共有持分は、ほかの共有者に買い取ってもらう方法か、共有持分を扱う専門の買取業者へ売る方法が現実的です。
一般の個人買主には売りにくく、売却先はかなり限られます。
共有持分の現実的な売却先
共有持分であっても自分の持分だけであれば売却できますが、不動産全体を自由に使えるわけではないことから、一般の買主には敬遠されやすい傾向があります。
主に、住む・貸す・売るといった場面で、ほかの共有者との調整が必要になるためです。
売却先としてまず検討しやすいのは、ほかの共有者です。
すでに権利関係が成立している相手であるため、話がまとまれば名義を集約しやすくなります。
また、第三者が新たに共有者となる事態も避けやすく、親族間の不安を軽減することができるでしょう。
一方、ほかの共有者が買取に応じない場合もあります。その際に選択肢となるのが、共有持分を専門に扱う買取業者への依頼です。
一般の仲介では売却が難しい持分でも、専門知識やノウハウをもとにした対応が期待できるでしょう。
Q4: 共有持分買取のメリットは?
共有持分買取のメリットは「早めに現金化しやすい」「共有者との対立から離れやすい」「売却の手間や費用を抑えやすい」といった点です。
共有持分買取を選ぶメリット
共有持分は、一般の買主が見つかりにくい不動産です。 仲介で売る場合、買い手探しに時間がかかることがあります。
一方、専門の買取業者へ売る場合、条件が合えば短期間で話が進みます。
正式申込から1週間〜1か月程度が目安です。早めに現金化できれば、固定資産税の負担や管理の悩みを長く抱えずに済みます。
また、共有名義の不動産では、売却や管理、修繕のたびに意見が割れることがありますが、持分を手放せば、こうした共有者同士の調整から離れやすくなります。
仲介ではなく買取を選ぶと、買主探しに時間をかけずに済みます。
内見対応や販売活動が不要なケースも多く、仲介手数料もかかりません。
価格は仲介より低くなる傾向がありますが、手間や時間を抑えたい場合には選びやすい方法です。
Q5: 共有持分の買取でトラブルを避けるには?
できるだけ事前にほかの共有者へ売却や今後の意向を伝え、合意形成を目指す姿勢が大切です。
共有持分買取でトラブルを避けるポイント
自分の持分のみを売ること自体は可能でも、ほかの共有者へ事前の断りなく話を進めると不信感を抱かれやすくなり、後の交渉が難航する原因になります。
とくに第三者や業者が新たな共有者となれば、売却後に共有物分割請求へ発展する可能性もあり、親族関係が修復不能になるケースも少なくありません。
そのため、売却を検討し始めた段階で、まずは自身の意向を共有しておくことが重要です。
最初から一方的な主張を通そうとするより、事情を丁寧に説明しながら相手の反応を確認したほうが、円満な解決につなげやすくなります。
【共有すべきポイント】
・売却を考えている理由
・希望する条件
・ほかの共有者に買い取ってほしい意向の有無
当事者間での交渉が難しい場合は、弁護士などの士業と連携している専門業者を選ぶ方法もあります。
共有持分の売却においては取引そのものより、売却後の人間関係のほうが大きな課題になりやすい場合があります。
トラブルを回避するためには、事前の連絡と丁寧な説明を怠らない姿勢が不可欠です。
まとめ
共有持分の買取は、共有名義の不動産にともなう管理や意思決定の負担を解消する有効な手段です。
買取検討の際には、まず共有者間での売買を模索し、それが難しい場合は実績豊富な専門業者への売却を視野に入れるのが現実的です。
ただし、持分のみの売却は市場価格よりも評価が低くなりやすい点や、売却後の人間関係に配慮して事前に意向を共有しておくべき点など、慎重な進め方が求められます。
価格面だけでなく、将来的な親族関係や資金計画までを見据えた総合的な視点が欠かせません。
株式会社アドワン・ホームは、権利関係が複雑な共有持分や、他社では取り扱いが難しい難易度の高い物件の売却に、確かなノウハウを持っています。
株式会社アドワン・ホームでは、宅地建物取引士に加えて、国際水準のFP資格であるCFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、公認不動産コンサルティングマスターといった有資格者が在籍しており、専門的なコンサルティングから最終的な売却まで総合的にサポートいたします。
複雑な不動産のお悩みは、株式会社アドワン・ホームへ安心してお任せください。

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一
宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者
新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。
住まい
種別
最新記事
オンライン相談
ONLINE MEETING
遠方の方やお時間の都合が合わせにくい方は
オンラインでのご相談も可能です。
お問い合わせフォームから希望の日時とご相談内容をお知らせください。
オンライン相談の流れは予約完了後のご案内メールにてお送りいたします。ご希望の方は、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。




