もうすぐ2026年の「土用の丑の日」です。2026年は7月26日(日)となります。
丑の日が年に2回ある年もありますが、今年の夏の土用の期間は丑の日が1回のみとなります(二の丑はありません)。

「土用」は季節の変わり目の約18日間を指し、日本ではその間に巡ってくる「丑の日」に「う」のつく食べ物(ウナギ、うどん、梅干しなど)を食べて、夏の暑さを乗り切るスタミナをつける風習があります。とりわけ、日本では価格が高いウナギが注目されるケースが多く、外食店やスーパーなどで購入する人が多いと思います。
今月に入って「完全養殖ウナギが量産」とのニュースが報じられていました。私達が日常で食べているウナギの多くは川・湖などの自然界に生息する「天然物」ではなく、養鰻池などで飼育された「養殖物」が大半です。外食店やスーパーなどの商品は中国から輸入している養殖ウナギが多いです。
このように既に市場には養殖ウナギが出回っているのですが、この度報じられたのは「完全」養殖ウナギの量産です。完全養殖ウナギとは天然の稚魚(シラスウナギ)を捕獲せず、人工ふ化で生まれたシラスウナギを親ウナギに育て、再び産卵させて次の世代のシラスウナギを生み出すサイクルを、人の手のみで完結させる技術です。
親ウナギから採取した卵子を人工授精させ、幼生をふ化させます。そこからシラスウナギまで育てなければいけないのですが、これまではシラスウナギまで育てるところに大きな課題がありました。
かつて、幼生やシラスウナギには解明されていない謎が多くあり、水質管理や何を食べるのかなどを試行錯誤して少しずつ解明していき、完全養殖に成功したようです。
これまではシラスウナギになるまでの生存率が極めて低かったので、養鰻池では高価な天然シラスウナギを購入して育てており、このサイクルでは完全養殖ではありませんでした。
また、天然シラスウナギは漁獲量減少から価格が高騰しており、近年では1キロあたり300万円程度で取引される年もあり、ウナギ価格を押し上げる要因となっていました。2026年は豊漁でピーク時の4〜5分の1くらいで取引されており、今年のウナギ価格は落ち着いているようです。
今回、完全養殖ウナギの量産に成功したのは非臨床試験受託最大手の新日本科学(東証プライム上場)です。鹿児島県沖永良部島で完全養殖のシラスウナギの大量生産に乗り出します。人工ふ化させたシラスウナギを年間100万尾生産出来る新施設を建て、島内で成魚まで育てるほか、養殖業者への供給を目指します。
同社は水質管理、飼料、水槽の仕組みなどを工夫して、ふ化後4ヶ月の生存率を40%程度まで高めました。インターネット販売されている完全養殖ウナギは量産体制が整っていないのでまだ高額ですが、量産体制が軌道に乗ればウナギの流通に大きな影響を与えて、将来的に「ウナギ価格が安くなる?」との期待が持てました。
最近は値上げのニュースばかり耳に入ってくるので、ちょっと嬉しいニュースでした。

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一
宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者
新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。
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